姫路市で内装リフォーム・リノベーションを承っております、SSホームの山根 豪人です。
水回りはお家のなかで一番、壊れると困るものですよね。
実際、壊れた・壊れそうで慌ててリフォームをして失敗した、という声は尽きない様子。
焦ってしまうと周りが見えなくなってしまうので、足をすくわれる方が少なくありません。
以前、お風呂のリフォームとしてお見積りの依頼をいただきましたが、「予算があまりないので、できれば一番安い製品を」とのご要望に「うーん」と唸ってしまいました。
お気持ちは分かるのですが、この場合、工事が安く済んでも使ううちに後悔してしまう可能性があります。
リフォームは一度してしまうと、元には戻せません。
失敗したからやり直そう、買い直そう、が気軽にできなくなります。
安物買いの銭失い、という言葉がありますが、ことリフォームに関しては心に刻んで欲しい言葉です。
リフォームを提案する側としては、お客様に「失敗した。しなければよかった」なんて思って欲しくはありません。もちろんそうならないようにこちらも働きかけはするのですが、最終決定はお客様にゆだねられているので、力が及ばないこともあります。
今回は水回りリフォームに限定して、失敗しないよう回避する方法をまとめてみました。
これからリフォームをする方、どうぞ参考にしてみてください。
■水回りで共通する失敗例
水回りリフォームを行ってから、「ああ、失敗した……」という体験談は、調べると山のように出てきます。
しかし、たいていの失敗は以下の5パターンに集約されることがほとんどです。
こちらでは業者選びや施工不良などの失敗を除いて、解説していきたいと思います。
・使い勝手が悪い
・収納が足りない
・掃除が大変になる
・狭くなった
・本体以外の見落とし
・使い勝手が悪い
キッチン
キッチンは調理に際してさまざまな作業を行いますが、たいていは冷蔵庫・コンロ・シンクの間を行き来するため、この3点を結んだ合計距離が510cm以上になると、移動が増えて調理がしにくくなります。
また、最近は調理家電が増えているため、これらを日常使いしている方には、もう少しコンセントがあればよかったという声も。
トイレ
現在は便利な機能が多いトイレですが、高いグレードのものにリフォームしても、操作が複雑で高齢の両親には使いこなせないこともあります。
逆に、最低限の機能にしてしまったことから、使い勝手の悪さを覚えるパターンも。
お風呂
お風呂もトイレと同様にさまざまな機能が増えておりますが、人によってはあまり使わなかったためにグレードを下げても問題ないこともあります。
ミストサウナやジェットバス、ほかに浴室乾燥機などは魅力的ですが、使わないようなら宝の持ち腐れになってしまうでしょう。電気代もかかります。
洗面所
洗面ボウルが浅くて水が跳ねてしまい、壁にカビが生えてきたというリフォーム前には予測できない事態も。
また、洗面台でメイクをする方も多いと思いますが、照明が暗くて濃いめになってしまったり、照明位置が悪くてムラが出てしまったりといった失敗もあるでしょう。
・収納が足りない
これは水回りすべてに共通しますが、リフォームをすると収納が少なくなって困った、というのは必ずといっていいほどあげられます。
とくにご家族で住んでいる場合は、その分収納物が多いため、思っていたより足りないことが多いです。
たとえばキッチンは、日常的に料理を作っていると調味料や調理器具、食器などのアイテムが欠かせないので、収納が少ないと調理スペースまで物があふれるでしょう。
ほかに洗面所も、洗剤や衛生用品といった細々としたアイテムから、バスタオルのストックなど収納物が多いです。しまいきれずにむき出しの状態で置いて、来客時に困ったということも。
・掃除が大変になる
現在は使い勝手のいい水回り製品がほとんどですが、なかには掃除が大変になることも。
とくにおしゃれな製品は見た目はいいものの、その見た目の良さを維持し続けるのが負担になってしまいます。
アイランド型キッチンを例にあげると、見た目は華やかですが、調理スペースを常に片付けておかないと生活感が出てしまう負の側面があります。白を基調とした内装も、おしゃれですが汚れが目立ちやすいので、掃除が欠かせません。
ほかにも形状が複雑になって掃除が難しくなったり、掃除のために無理な姿勢を取らなければならなくなったりすることが。
掃除が苦にならない場合も、年を取ってからは身体に負担がかかってできなくなる可能性があります。
・狭くなった
サイズを見誤り、リフォーム前よりも狭くなって快適とは程遠くなることもままあります。
よくあげられるのがユニットバスです。
浴槽は大きいけど洗い場が狭い。もしくはその逆で、リラックスできないという不満が溜まってしまうことも。
トイレの場合は、以前よりもサイズが大きくて掃除がしにくくなる失敗もあります。
・本体以外の見落とし
水回りは本体に目がいきがちですが、合わせてリフォームしたほうがいい部分を見落とすことが。
トイレだと、ペーパーホルダーを変え忘れてしまい、ピカピカの本体と黄ばんだペーパーホルダーの差にがっかりする失敗が見られます。洗面所の洗濯パンなども同様です。
また、水回りは湿気が発生するため、家の中では床と壁が老朽化しやすく、こちらも合わせて見直すべき部分です。ひどいと躯体にまでカビや腐食が進んでいるので、リフォームを機に点検したほうがいいでしょう。
■失敗の回避方法
上記の失敗を回避するためにはどうすればいいのでしょうか。
・イメージを明確にする
・収納は余分に考える
・できれば掃除が簡単になるように
・サイズをしっかり確認する
・使うかどうかを考えてみる
・本体以外のことも考えよう
・予算は多めに用意する
・イメージを明確にする
リフォームをするとなると、気持ちが浮きだって冷静な見方ができなくなる方が多いです。
実際に生活をするとして、現実的な判断を心がけたほうがいいでしょう。
調理のしやすい高さや調理器具の配置など、障害になる何かがないか、生活しているなかで考えてみるといいかもしれません。
また、導入したい製品があれば、その商品名を調べて実際の評価を探してみるのもいいでしょう。
・収納は余分に考える
収納は多いと狭くなる可能性もありますが、ご家族がいるなら多いに越したことはないでしょう。
収納が少ないと物が生活空間にあふれて来てしまうので、余計に狭さを感じる原因になります。
できるだけ、想定しているよりも多めに考えたほうが吉です。
・できれば掃除が簡単になるように
掃除が多くてもいいからおしゃれを優先したい、と思っていても未来のご自身はげんなりしているかもしれません。
また、年を取ってからだと掃除の維持が大変になるので、できれば少ない手間で維持ができる製品・内装を選ぶようにしましょう。
現在は汚れにくい加工がされている商品が多いので、おしゃれと掃除の手軽さが両立したものも多いです。
・サイズをしっかり確認する
狭さによる弊害は、使い勝手の悪さや掃除の大変さにつながるので、できる限り回避したいところです。
リフォーム業者に任せきりにするのはあまり良くないので、設置する場所と製品の寸法を確認しましょう。
面倒なときは、スマートフォンで撮影するだけで寸法が分かるアプリもあるので、これらを活用してみてください。
・使うかどうかを考えてみる
便利な機能が搭載された製品も多いですが、その機能を使わないようなら、シンプルな製品のほうが合っていることもあります。
洗面台を2台設けるリフォームは、朝の支度で家族による取り合いが起きないメリットもありますが、掃除が大変という面が見過ごされがちです。子どもがひとり立ちするような年齢だと、もしかすると今後必要としない可能性もあるでしょう。
・本体以外のことも考える
ペーパーホルダーなどの付属品のほか、床・壁・天井もリフォームしたほうがいいことも。
汚れが目につく以外に、経年劣化によって床がふかふかしていたり、壁紙クロスが剥がれかかっていたりと、機能を失っている可能性があります。
見落としがないよう、チェックをしておきましょう。
・予算は多めに用意する
冒頭で安さを重要視するのはやめておいたほうがいい、とお話ししましたが、それ以外にリフォームは追加工事が多いので、予算に余裕がないと厳しいです。
工事をしてから問題が発覚し、排水管の交換や床の張替えが急遽必要になることはよくあります。
これらが調査時に気づけていればいいのですが、始めてみないと分からないことが多いのがリフォーム。
できるだけ、余裕のある予算を組むことをおすすめします。
■姫路市の水回りリフォームはSSホームまで!
SSホームは姫路市にて内装と水回りのリフォーム・リノベーションを行っております。
二級建築施工管理技士の資格と17年に渡る業務経験から、内装仕上げについては自信がございます。
水回りのお困りやご要望がございましたら、お気兼ねなくお伝えください。
■まとめ
水回りをリフォームする際は、さまざまな観点から吟味することを忘れないようにしましょう。
一歩引いた目線を持つことが大事です。
リフォーム後に快適な生活が叶うことを祈っていますね。